相談・苦情の窓口の担当者が施設の責任者。
利用者からの苦情対応の要請を揉み消さんと、独断で止めたりするのか…。
行政の認可の下、成り立つ通所介護事業、そんな判断あり得るだろうか…。
本社に報告はしたものの「放っておけ」ということになっているのかも…。
母は揉み解しを受けたと確信を持っているし、自分の目にもそう映った。
一方、センター長は「行ってはいない」と主張した。
医者は「因果関係は自分には特定できない」と言う。
センターに誠意がないからと、闇雲に訴えても「やった、やらない」の
水掛け論が展開されるだけなら、それは短慮ということにしかならない。
一定の誠意のもと、検証会談を実行するには仲介者が必要だと思われた。
こんな時こそ、ケアマネージャーに動いてもらわなければならない。ということで、
「デイセンターには誠意がないと思われる、会談の仲介をお願いしたいのだけれど」(私)
「介護サービス利用のための手配・手続きを行うまでがケアマネージャーの役割で、
立場上も中立が求められる、トラブルなど事後の話し合いは仕事の範囲ではない、
会談は当事者同士でお願いします」(ケアマネ)
そんなケアマネージャーの反応に私は戸惑いを憶えた。介護サービスの利用を整えるため、
ケアプラン・介護計画を作成し、事業者との連絡や調整を行うのがケアマネジャーの役割。
どこをどう間違えれば、利用者が事業者と契約を交わした以降の交渉事には、感知しない、
関わらない、といった展開になってくるのか。そんな了見で制度そのものが成り立つのか。
私は、このケアマネージャーの言い分を黙って受け入れる気になれず、問い掛けを続ける。
「自分の身体ケアも困難な要介護度の高い人がトラブルに見舞われたとしたら、
頼れる身寄りがいない人、当事者間だけでは話がこじれると予想される場合、
サポートが必要な状況もあるはず、相談を受けたことはないのか」(私)
「自分にとってこんなトラブルは初めてのことで、よくわからない」(ケアマネ)
「私の身に何かあった時は、誰が母の代理を引き継いでくれるのか」(私)
「デイセンターには連絡を入れるよう伝え、支所で過去の記録を調べる」(ケアマネ)
こんなやり取りに戸惑いと苛立ちを憶えたが、ここは返事を待つことに。 そして…、
「支所には過去の記録はなかった、やはり、話し合いは当事者間でお願いします、
介護や福祉のサポートについては地域包括支援センターで相談して欲しい」と。
「味方をしてくれとは言わないから、双方の言い分を直接聞いておいて欲しい」と
食い下がるも、これ以降、このケアマネージャーが事態進展のため役に立ったのは
「私達が連絡を待っている」とセンター長へ託ける伝言係りだけということになる。
センター長からは「本社に引き継ぎ直す」と返事を受けたとのことだったが、
それで連絡が入ることはなかった。迅速さが何より肝心の初動対応。しかし、
その態勢を整えられず手間取っている。そんな状況が、ただもどかしかった。
プードルのようなおばさん秋旱(あきひでり)