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2015年

4月

11日

民生委員の役割

平成25年時点、私たちの<市>の場合、介護自己負担1割の所得の人は概ね、

紙おむつ代助成の対象となっており、母もその給付を受けるようになっていた。

あくまで要介護認定者が対象であるが、これは介護制度とは別に各自治体が独自に行う

施策なので、申請はケアマネージャーではなく、民生委員が担当することになっている。

 

地区担当民生委員Tさんと最初に会ったのが、その介護おむつ支給の申請を

依頼した時、平成25年はちょうど民生委員の3年任期が終了する年だった。

 

Tさんは年齢70過ぎの女性。

母の状態や介護の様子を聞きながら、自分も姑の介護の経験があるということ。

その時は支給制度どころか、紙おむつそのものがまだ普及していなかったなど、

Tさんの体験も話題に上った。

 

引退したくても、そうもいかないらしい。

次の引き受け手が見つからないとのこと。

「それほど、民生委員の仕事は煩雑で時間を割かれるのですよ」と。

例えば、万引きなどの軽犯罪で、地元警察から急に身元引き受けを頼まれたり、

借金の相談、金は貸せないけれど、話を聞いたりしていると半日位すぐ過ぎる。

学校の先生との交流会などの必須の行事、講習会や研修などもあって…。

 

「御年も御年だし、無理なものは無理と断わられた方がよいのでは」と言う私に対して、

「もっと高齢でも引き受けている人もいる、誰かがやらなければならない事だから」と。

 

「民生委員は介護認定や生活保護など、必要な行政サービスが受けられていない人を

 関連機関につなぐのが役割で、介護認定を受けていることが前提のおむつ申請など、

 本来ケアマネージャーの仕事では」と私。

「そういう話題はしょっちゅう出る、ケアマネージャーから介護関連の事後対応を

 丸投げされることもあって、憤慨する民生委員もいますよ」そんなこともあると。

 

『正に今回の自分達のケースがそうではないか…』

痛みが戻りまた動けなくなった母は、無念を訴えているというのに、ケアマネージャーは

デイセンターとの対応やリハビリの再開についてさえ、こちらから話を切り出さない限り、

もはや、自分からは一切触れようとしない。

「センターは連絡して来ない、完全に無視されている」と言ってみても、

「センター長に伝言をしておいた」と、その範囲の連絡を繰り返すだけ。

それが11月末までに、計3回行われることになる。

 

今後の展開も読めず、こじれていくかもしれない厄介な交渉の立ち会いや仲介など、

無償で活動する民生委員の役割としては、それこそ、範疇外としか思えない。だが、

ベテランのTさんからなら、何か参考になる経験談でも聞けるかもしれないと思い、

私はこの一件をTさんに相談してみることにした。

 

     もっともっと夕日が欲しい木守柿