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2016年

4月

21日

面会決行

予定通り面会に出向く、その決心に何の躊躇も持たなかった。

待ち合わせて一緒にセンターに向かった民生委員Tさんには

「今日は横で話を聞いていてもらえばよいです」とだけ伝えた。

 

契約解除・面会中止と決め込み、終業するや否やスタッフが引き揚げてしまう恐れがある。

現地集合のケアマネージャーに「Tさんと先に行っているから」と電話で断りを入れると、

「センターから来ないでくれと連絡が入った、自分はこれ以上関われない」と返してきた。

「Tさんはあなたの提案で時間を割いて来てくれているのだ、見届けるのが筋ではないのか」と諭すも、

「事業所の意向に逆らってまでは出来ない」と結局、ケアマネージャーは面子から外れることになった。

 

ケアマネージャーの参加は自身の申し出があってのこと。

民生委員に立ち会ってもらうのも、その話の一環だった。

面会中止がこの土壇場になって通告されたことを思うと、一連のケアマネージャーの動きは、

その時々のセンター側の要望に沿ったものだったのかもしれない、そんなことが想像された。

居宅介護支援と通所介護、やはり同じ介護事業者同士の繋がりを重視しているということか、

こちらが立ち会いを依頼した時の冷やかさ思い返すと、わだかまりは深まるばかりである。

 

    藁帽子飛んでわらわら訣れける 

 


 

私自身は自分の行動に間違いはないものと腹はくくれているが、センター側の対応次第では

多少の悶着位は覚悟しておかなければならない。Tさんには申し訳のない思い一杯であるが、

当の本人はさほど気にしていない様子で「それでは行きましょうか」とセンターに向かった。

 

センターの間口に立ってスタッフを呼ぶと、まだ20代かと思われる若者が応対に出てきた。

新センター長である。想像通りだが、その風貌は前センター長よりまだ更に若い印象だった。

 

「契約を切る、面談も行わないようにと代理人から指示を受けている、お引き取り頂きたい」

(新センター長)

「契約解除の手続きなどは何も完了していない、現時点ではまだ契約状態にあることは明白、

 施設責任者として取り交わした約束、覚悟を決めて自分の判断で誠実な対応を行うべきだ」(私)

「自分は雇用されている立場、雇用主の代理人である弁護士から指示されれば従うしかない」

(新センター長)

「とりあえず、名刺位は頂けないものか」(私)

「渡せません、何も渡すな何も受け取るなと言われているので」(新センター長)

 

足を肩の幅に広げ、両手を後ろに組みバリケードを張る警官のように姿勢を崩さず

Tさんと私の前に立ち続ける新センター長、入場させることすらも許さない構えだ。

夕刻とはいえもう真夏、首筋には流れる汗がまとわりついていた。

 

     風吹くな地震よ来るな桃実る

 


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