利用再開の申し込み後、ケアマネージャーから「処遇検討中らしい」と報告を受けるも、
それ以外の音信なく、ひと月ほど経過。結局こちらから電話を掛け、確認をとることに。
「今は利用枠が全て埋まっており、順番待ちの状態、再開の目途が立たない」(新センター長)
「順番待ちはやぶさかでない、とりあえずは介護計画の作成をお願いしたい」(私)
「かなりの待機人数がある、再開時期の決められないと計画は立てられない」(新センター長)
「契約時に立てられた計画があるはず、それと現在の状態を比較し、助言をもらいたいと
言っているのだ」(私)
「自分はその時には、このセンターのスタッフではなかった、初めて会う利用者の体調の
比較はできない」(新センター長)
「前センター長を連れて来れば問題はなかろう」(私)
「前センター長は現在ここの勤務ではないのでそれも出来ない」(新センター長)
一体、どんな引き継ぎのされ方をすれば、このような対応が出てくるのか…。
たとえ、それがどのようであれ、ここは施設長として利用者からの話を聞き届け、事の次第を
確かめてみようとする柔軟さや臨機応変さが、この新センター長からはどうにも感じられない。
話し声から受ける印象は前センター長と同様、まだ若輩で、施設運営においての諸々の経験が
やはり不十分なまま、任に就いているのではないかと想像される。
「何故、直接料金の支払いを希望するのかを記録を提示しながら説明したいのだ、
契約を引き継いだ立場として、私達の側からの話も聞いておいてもらえないか」
有りのままにそう言ってみると、ここで新センター長も遂には根負けしたか、
ようやく「こちらに来てもらえるならば」との言葉を引き出すことができた。
面会日はその日から一週間後、営業終了後に時間を設けるとの運びとなった。
数日後「仔細を聞いた」とケアマネージャーから連絡を受けた。自分も同席したいのだと言う。
新センター長が頼んだことか、ケアマネージャー自らの申し出かはまでは敢えて聞かなかった。
この際、民生委員にも同席を頼めばどうかとも言う。
担当民生委員のTさんにはこの件では既に相談を済ませており、その際には、
地区の民生委員会長と共に市社会福祉協議会にまで話が引き継がれていった。
結局は民生委員には荷が勝つとされ、地元NPOを紹介されることになった。
私は、この一件では民生委員の手を煩わせることは、もうあるまいと思っていたが、
より多くの人に経緯を知ってもらう絶好の機会であり、不都合などあるはずもなく、
当日は、民生委員・ケアマネージャー・私の3人でセンターに出向く運びとなった。
地球儀の芯ぐらぐらと半夏生